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神話と象徴のマーケティング
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低迷が続く音楽市場において,めずらしく販売数が堅調なアナログレコード。 |
中古レコード市場では,いわゆるレア盤と呼ばれるものが非現実的な値段で取引されています。 |
なぜ人は稀少価値があるものを求めるのでしょうか? |
このたび,小社から刊行いたしました『神話と象徴のマーケティング』では,ブランド力と購買動機を探っていきます。 |
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本文の一部をご紹介します。
The Beatles (White Album) ――《serial number》
1968年11月22日リリース。ビートルズ初の2枚組で,1968年11月27日付の全英アルバムチャートで初登場1位を獲得してその座に9週とどまった。
前作(SGT Pepper’s Lonely Hearts Club Band)以来ファーストスタンパー(モノラルはXEX709-1 / 710-1 / 711-1 / 712-1,ステレオはYEXでナンバーはおなじ)のプレス数はいちじるしくふえた。オリジナル初期盤の判別記号はレーベルの《no An E.M.I. Recoding(同表記なし)》および《top loading(レコードとりだし口がジャケット上部)》。
しかしWhite Albumでは,ジャケットの表に印刷された《serial number シリアルナンバー》が落札価格のきめ手といえる。最初期の《serial number》にはビートルズの全レコードでも最高クラスのプレミアがつき,「0000005」は£19,201(eBay 2008)となっている(ちなみにポールの証言によればジョンの「0000001」は現在リンゴの所有)。ことに《serial number》1ケタは親友や親せきに贈られたと考えられ,その神話性(および稀少性)のたかさで頂点にたつレコードといえる。
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創成社の「The Beatles (White Album)」オリジナル解説
「The Beatles」は,ビートルズ唯一の2枚組アルバムです。
リチャード・ハミルトンによる白一色のジャケットから,「ホワイト・アルバム」と呼ばれています。
全30曲が収録されたこのアルバムは,ヘビーメタル,ブルース,ジャズ,アコースティックなど,多種多様な音楽を聴くことができます。特にオノ・ヨーコやインド思想に影響を受け,実験的なサウンドを創造しはじめる,ジョン・レノンによる「Happiness Is a Warm Gun」や,ジョンやポールの陰に隠れて,あまり目立つことのなかった,ビートルズ第3のソングライター,ジョージ・ハリスンの才能が爆発した「While My Guitar Gently Weeps」は必聴です。
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神話と象徴のマーケティング ―顕示的商品としてのレコード―
横川 潤[著]
中古レコード市場の主役はネットオークションで,日本の「ヤフオク!」での出品数およそ34万点。レコードの大半は廃盤ゆえ新規購入が難しい特殊性はあるにせよ,出品数およそ80万点のCDにたいして遜色のない存在感をしめす。
高額レコード群の筆頭格はビートルズで「White Album(シリアルナンバー0000005)」の落札価格は300万円となっている。価格の所以はといえば「シリアルナンバー0000001〜0000004の(旧)所有者はビートルズのメンバー4人」という「(検証のむずかしい)神話」である。 (はじめにより抜粋)
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