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現代人の病気と健康(夏に注意したい病気)
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梅雨明けと同時に連日猛暑日が続き,体力的にも厳しい夏がやってきました。 |
今年も熱中症で倒れたというニュースをよく耳にしますが,それ以外にも夏に注意したい病気はたくさんあります。今回はその中から,「高血圧のリスク」そして,「ペットボトル症候群(糖尿病)」についてみていきたいと思います。 |
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―夏に脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすいワケ―
 
体の中の水分が不足すると,血液が粘りやすくなり,流れにくくなります。
その結果,血液の塊(血栓)ができて血管を詰めてしまったり,動脈硬化が進んだ細い血管が詰まったりします。このことが,夏に脳梗塞や心筋梗塞が増える原因です。
特にお年寄りは,のどの渇きを感じにくいので,気づかないうちに脱水を起こしていることがあります。のどが渇いていなくても意識して水分を取るようにしましょう。
 
 
―高血圧は夏場に注意!―
 
夏は血管が開くので高血圧の人も,いつもより低めの血圧値が出ることがあります。
しかし,熱いところから急にクーラーで冷えすぎた部屋に入ると,血管が収縮し心筋梗塞の原因になることがあります。
また,血圧の薬を飲んでいる人の場合,薬で血管が開いているところに,暑さによるストレスや脱水が加わることで,立ちくらみを起こすことがあります。
長時間炎天下にいることを避け,室内は冷やしすぎず適温に保ち,温度変化による体のストレスを少なくしましょう。そして,水分補給をこまめに行う事が大切です。
 
 
―高血圧の改善ポイント―
 
ポイント@【減 塩】 日本人の食塩摂取量は平均で約11g,減塩目標は6g未満です。一般にインスタント食品 には塩分が多いので要注意です。
ポイントA【野菜を多く摂る】 野菜・果物に多く含むカリウムは塩分排出効果があります。
ポイントB【運動習慣】 30分程度のウォーキングや軽い有酸素運動でも効果が期待できる。
ポイントC【節 酒】 多量飲酒の人は高血圧が多い。一般に日本酒に換算して一日に2〜3号が適量。
ポイントD【禁 煙】 喫煙は一時的に血圧を上げ動脈硬化を促進します。
ポイントE【ストレス解消】 ストレスは血圧を上げる要因になります。
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―ペットボトル症候群とは―
 
暑い夏は,ついつい冷たい飲み物を飲みすぎてしまいます。
その水分補給に,スポーツドリンクや清涼飲料水などの糖分が多量に含まれた飲み物を飲み続けると,急性の糖尿病が起こることがあります,この症状を「ペットボトル症候群」と言います。
 
 
―ペットボトル症候群セルフチェック―
 
□ スポーツドリンクや清涼飲料水を毎日飲んでいる
□ のどがよく乾く
□ 疲れが取れない
□ 肩こりがする
□ 急に体重が減った
□ トイレが近くなった
これらの症状が思い当たる人は要注意です。
 
 
―予防と治療法―
 
ペットボトル症候群(糖尿病もしくは糖尿病予備軍)と診断されたら最初に行うのは生活習慣の見直しです。
まず,水分補給には水かお茶を飲むようにし,スポーツドリンクや清涼飲料水は極力避けましょう。
食事は,適量の食事量(カロリー)のなかでバランス良く食べ,1日3回規則正しく食べることや,よく噛んでゆっくり楽しんで食べましょう。そうすることによって,急激な血糖値の上昇を防ぐ効果があります。
また,適度な有酸素運動をすることも有効です。有酸素運動には筋肉細胞へのブドウ糖取り込み効果があるのでインスリンの節約効果が期待できるからです。
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もっと詳しく知りたい方は…
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今回ご紹介した内容の他に,「現代人がかかりやすい病気」「メタボやロコモが与える健康へのリスク」「ストレスや運動と健康の関係」など,現代人の病気に関する内用を広く集めて,主に予防の観点から解説しています。
日々の健康管理に,ぜひ本書をお役立て下さい。
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